私はとにかくまぶしい人が苦手です。

ベンチャーとか独立大好きな人とか、学園祭サークルやっていくような

感じの人、拒絶してしまうことも多々あります。

だからなんというかみんなでわいわい盛り上がろうとか言われても、

ふーーんとどうしてもそっぽを向いてしまいます。

そんなのが社長をやっているといろいろと問題が起こります。


でもそういうのが今の当社の雰囲気を作っているといわれればまさにそうだと思います。


大きくそうしたものが変わろうとしている今だからこそ

今のポジションの経験ってとても面白いと思うんです。たしかに大きな企業とか

資本の元でやりたいようにサービスを作れる醍醐味もあるのですが

常に変化している社内と自分自身を見つながら毎日を経営者として生きるというのも

とても面白いのです。まだまだ人生勝負ポイントはもう少し先にありそうなので

今はとにかく自分自身に対しても、会社に対しても常にむちゃくちゃなぐらいに変化を与えて

いろんなことを経験しているぐらいがちょうどよいものです。


人の配置を突然変えてしまったり、突拍子もないようなことをはじめたり

いつもそういうところから始まります。今は11月からの本格的な営業体制を整えるために

やってこなかったこと(これまではむしろ優先順序が低かったこと)を逆にいろいろと進めています。

いよいよお金を本格的にかけていろいろなことを進めることが始まるのです。

ここからは、ゼロから有のサービスを作っていく形作りの職人的業務ではなく、

フローの流れを大きくしていく仕掛けを仕事として進めていくフェーズに入っていくんです。

そういう業務の変化を体感するのがとてつもなく楽しいのです。


これまでの社長としての経験を整理すると



1.会社を創業し、法務的な知識とかお金の流れをある程度理解する

2.ビジネスとしてメディアを作る、ということを理解し、広告の配信される仕組み・サイトの仕組みを作る。

3.人が入ってくる、人を雇うということの意味を知る

4.課金事業などが立ちあがりプロジェクトでサービスを複数人でまわすということを理解する。

5.売上が上がるにつれてお金の流れ、人件費より大きなお金の流れを理解するようになる。

6.会社の移転を行い、会社組織を運営・維持していくのに物理的に必要なものを体感する。

7.小規模ながら組織ができてきて、会議と共同作業を進めて仕事をしていくことを覚える。

8.人を評価する(賞与を出す)ということを経験する。

9.お金を借りるということを体感する。

10.予算を立て、自分の配下で複数のプロジェクトをまわしていくことを経験する。

11.自分が手を下さないで仕事が回っていく仕組みを作る、営業・開発・運営とサービスの機能を少しずつ分化させることで互いの相乗効果がうまれる仕組みを作ることを経験する。

12.予算の管理を明確化し、サービスの運営を通じていかにして企業が収益を得ているのか、収益を得なければならないのかということを知る。予算をかけてプロモーションできるようになる。

13.経営的な仕組み、資本的な仕組みを勉強し将来に対してコミットする、ということがお金とか株式に置き換えるとどういうことになっているのかということを体感する。



例えばこんなことが永遠と続きます。こういうのは会社を設立する前の

ぷーたらプロデューサーではなかなか経験できなかったことだと思うのです。

いい経験をさせてもらっているなあとつくづく思います。


うちの社員は1/3ぐらいが実はもう結婚していたり、1/3が自分より年上だったりするので

(年下は逆に若いので平均年齢は高くないのですが)学生のバイトをやとってここまで

きているといった感じでは全然ないのにここまでやってこられたのが自分としてはとても

恵まれているなあと思うのです。