パリのすてきなおじさん | (本好きな)かめのあゆみ

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これいいね。

 

おじさん

って人類のカテゴリのなかで

わりかし忌避されがちだと思うんだけど

この本にはおじさんへの愛があふれている。

 

金井真紀さんの

おじさんへの純粋な興味のたまものだね。

 

パリのすてきな

っていうのは

もちろんおしゃれで洗練されているおじさんもいるんだけど

それだけじゃなくて

生き方や暮らし方からあふれ出る

すてきさ

っていうこと。

 

そう

パリのおじさんたちも

日本のおじさんたちとおなじように

それぞれに固有のすてきな生き方をしている。

 

日本と違う点があるとすれば

パリの気候や風土

文化的あるいは社会的な背景

の違いによるものだろう。

 

パリで暮らすおじさんは

実に多様だ。

 

人種もルーツも信じる宗教もいろいろ。

 

もしかしたら

革命以後の

自由・平等・友愛

っていう思想もおおきな影響を与えているかもしれない。

 

派手で目立って羨ましがられるようなおじさんもいれば

地味で目立たなくても自分の生き方にこだわりを持っているおじさんもいる。

 

どちらもそれぞれに自分の生き方。

 

今日もパリの空の下ではおじさんたちが生きている。

 

そんなふうに思うと

よしぼくも生きよう

っていう気分になれる。

 

世界中のおじさんの生き方や暮らし方を読んでみたいような気もした。

 

それにしても

絵や文からただようパリの雰囲気にはあこがれる。

 

いいなあ

パリ。

 

もちろん実際に暮らしてみるといやなところも知ることになるんだろうけど。

 

 

 

 

 

 

--パリのすてきなおじさん--

金井真紀・文と絵

広岡裕児・案内