島田雅彦さんのテーマに
サイエンス・フィクションは相性がいい。
破局を迎えつつある世界。
太陽のくしゃみ
ボトルネック・ウイルス
エオマイア。
素材としては
けっしてめあたらしいわけではないのだが
エンターテインメントとしてはとてもたのしい。
電力が完全にストップしたら
ぼくたちはどうやって暮らしていけるのだろう。
はたして江戸時代の暮らしに戻れるのだろうか。
こんな世界ではもう生きていけないと
世をはかなむひとが大多数だと思うけれども
こんな世界こそおもしろいって
がぜん元気になるひとも少なからずいるにちがいない。
飼いならされた幸福を選ぶか
汗にまみれた自由を選ぶか。
世界は
知恵と友情と熱意でしぶとく生きていく
ステージだ。
といっても
力が入りすぎていないのがいいんだけどね。
--カタストロフ・マニア--
島田雅彦