伊丹市立美術館で展覧会が始まるっていうニュースを目にして
久しぶりに読みたいなと思い
読んでみた。
不幸な子供
原題は
THE HAPLESS CHILD
相変わらずすれすれ。
っていうかほとんど悪趣味。
でもなんだか読んじゃうんだよね。
この心理はいったいなんなんだろう。
シャーロット・ソフィアという主人公の女の子が
どんどん不幸になっていく。
独特のモノクロ超細密線描が
得も言われぬ世界観で
病みつき。
落とすだけ落としておいて
でも最後には救われてハッピーエンドになるんだろうな
そんな落差の効果を狙っているのかもな
なんて
ゴーリーのファンなら最初から考えないわけだけど
これはひどい。
どんどん追い打ちをかけていく。
それがゴーリー。
きっと子どものころになにかトラウマがあったんだろうな。
子どもがとても嫌いなんだろうな。
でももしかしたら
実生活では孫たちから愛されるおじいさんだった
なんてこともあるのかもな。
なんて勝手に想像してみたりして。
それぞれの絵に紛れ込んでいる不気味な生き物にも要注目。
--不幸な子供--
エドワード・ゴーリー
訳 柴田元幸