キャラメルと飴玉 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

“ドグラ・マグラ”もまだ読んでいないのだが、かねてより興味のある夢野久作作品。


今日の“きらクラ!”でBGM選手権のお題になっていたので読んでみたのがこの“キャラメルと飴玉”。


こども向けだろうか、とっても短くてとってもキュートな作品である。


菓子箱のなかでのキャラメルと飴玉の喧嘩。


罵り合いの口喧嘩から始まって、やがてはボンボンやチョコレート、元禄や花林糖など、それぞれの仲間たちも入りまじっての取っ組み合いの大乱闘に発展する。


さげのところに毒気があって、思わずにやりとさせられる。


そう、母親の悪意のない残酷さが軽やかに事態にとどめをさすのである。


さて、このお話に似合うクラシック曲はなんだろうか。




――キャラメルと飴玉――

夢野久作