くだんのFM、今日は一日渋谷系三昧で、“あなたが選ぶ渋谷系No.1名盤は?”のリスナー投票で1位になっていたのがこれ。
聴いたことがなかったので手に入れて聴いてみた。(「飛び出すフリッパーズ」はついてないけど。)
正直なところ、最初に聴いたときはいまひとつピンとこなかった。
いいんだけど、なんとも掴みどころがないというか、かといってポップポップもしてないし。
でもあの小沢健二さんの“犬は吠えるがキャラバンは進む”を抑えて1位になったってことは、やっぱりいいんだろう、ぼくのセンスがおかしいだけなんだろう。
そう思いながら何回も繰り返し聴いていたら、なるほどじわじわといい感じに聴こえてきた。
確かに技巧に過ぎるきらいがないではないが、それでも練りに練って1周したような自然な音楽世界が構築されている、ような気がする。
わかってるんだか、わかってないんだか。
単に暗示にかかっているだけかもしれないけど。
けれど、パーフリの世界塔ってかっこいいよね、なんていったら通っぽくなるんだろうか?
発想が完全に邪道である。
それにしても詞がよくわからないんだよなあ。
前衛の現代詩みたいな。
これがいいのよ、っていう意見もあるんだろうけど、ぼくはオザケンの文学的かつ哲学的な詩が好きなのである。
ほんとのこと知りたいだけなのに 夏休みはもう終わり。
――DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER/ヘッド博士の世界塔――
フリッパーズ・ギター