擬声語、擬音語、擬態語 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

いま

鷲田清一さんの

「ぐずぐず」の理由

を読んでいる。


オノマトペ

について

哲学的に語られている本なのだが

感想は読み終わってからとして

ひとまず読みながら並行して思い浮かぶことなどを。


擬声語とか擬音語。


わんわん

にゃんにゃん

ぎいぎい

とんとん


およそあらゆる動物の鳴き声や

自然界の音は

既に文字や音声であらわされる。


ぼくたちはそれをあたりまえにつかって

しかも日本人どうしならかなりの確率で

共通認識できる。


国によって表現は違うから

きこえた音がそのままことばになるわけではなくて

その言語の世界観に影響されて

この擬声語とか擬態語がうまれたのだと思う。


最初に犬の鳴き声を

わんわん

と表現した人はすごい。


発明である。


生まれたあかんぼうに

一切の擬声語や擬態語を知らせずに音だけをきかせて育て

はたして自分でどのように表現するか調べてみたいくらいだ。


ことばにはならずに

音そのものの複製

ものまね

になるのだろうか。


擬態語となるとなおさら奇跡である。


ぐずぐず

ちゃらちゃら

のそのそ

ひらひら


これをきくと日本語を理解するほとんどのひとが

まったく同じではないにせよかなり近い雰囲気の状態を

思い浮かべることができる。


こんなのどうしたら思い浮かぶのだろう。


元のことばがあってそれを加工したものなのか。


どう考えても天才だ。


歴史上最高のコピーライターだ。


ためしに自分でオノマトペをつくってみようと思っても

なんにも思い浮かばない。


たとえばいまのぼくのように

考えながらPCに文字を打ち込むさまをあらわす擬態語を考えようと思っても

既成のオノマトペしか思い浮かばない。


どなたか天才的な言語化センスの持ち主の方

あたらしいオノマトペの発明に取り組んでください。


いや

オノマトペは天才が生み出すものではなくて

やっぱり生活の中から民衆が生み出すものなのかな。


それはそうと

ちかごろ気になることがひとつ。


人類最初の単語はなんなのか。


人間が身体の制約と生活の必要から発する

もっともプリミティブな単語とはなんなのだろうか。


こういうことを考えるのも秋の1日にはたのしい。