いつものように
土曜の朝は
車のなかで
世界の快適音楽セレクションを
聴いていた。
ゴンチチの
チチ松村さんが
フリー・ジャズについて語っていた。
何がフリーかっていうと
まずは調からのフリー
そしてリズムからのフリー
ということらしい。
つまりは
既定のジャズのルールから
自由になるということなのだろう。
ジャズそのものが自由なはずなのに
そこからも飛び出そうということが
なんだか不思議。
ところで
フリー・ジャズへのアプローチは2つあると思う。
もっとあるかもしれないけど
とりあえずわかりやすく2つとする。
ジャズのルールを知り尽くしたうえで
そのルールの枠内には収まらないものを表現するために
ルールをとっぱらうというアプローチ。
もうひとつは
ジャズのルールなんて
もともとなにも知らないけれども
いいものをつくろうとしていたら
自然にフリーと呼ばれるものに
仕上がっていたというアプローチ。
前者は秀才
後者は天才
なんていうと誤解釈のもとだろうか。
別にジャズに限らず
およそ芸術とみなされるものは
どれもこれもおなじことがいえるだろう。
いやいや
芸術に限らず仕事でも人間関係でも日常生活でも
なんでもかんでもそうかもしれない。
あらゆるルールを知ったうえで得られるフリーの境地。
なにも気にしなくても当然のように到達するフリーの境地。
とはいえ
ルールの枠内で磨き上げられた
様式美というものも捨てがたい。