斜陽 夜がおとずれ やがて新しい朝がくる | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

秋は夕暮。

遠くの山に沈む夕日の赤と夕焼け空の色彩は

星の王子さまではないぼくでも

センチメンタルな気分になる。


なんにも悲しい要素なんてないのに。


さて

今朝の新聞に掲載されていた記事

をうろうろと眺めていて思ったこと。


まず目に付いたのは国際面の

「格差是正デモ 世界に

ローマ数万人、シドニー2000人」

という記事。


ネットでの呼びかけで

世界中に広がっているとのこと。


台北やソウルでも。


弱肉強食の市場経済に基づく社会システムの

今後の行く末に影響を与えるだろうか。


日本も当然その渦中にある。


その隣に
「ブータン 経済過熱 「幸せ」観に揺らぎ」

という記事が並んでいる。


国民総生産(GNP)ならぬ

国民総幸福(GNH)という理念で

「経済的な豊かさだけでなく、文化や伝統、環境などにも配慮し、バランスの取れた「幸せ」を目指す考え方」

でながらくやってきたブータン。


インドの援助で最近建設された水力発電所の電力を

インドへ輸出することで多額の歳入が確保されたことにより

バブルが発生しているらしい。


水力発電所自体はなんらやましいことのない

むしろ注目されるべきインフラではあるが

急激な経済成長が

ブータンで暮らす人々の社会を崩壊させないか心配だ。


どうか

数十年後に格差是正デモが起こるような状況に

なりませんように。


そんなことを考えながら

毎週日曜日のお楽しみの文化面

書評コーナーを開く。


たまたま

中沢新一さんの

日本の大転換

についての椹木野衣さんの書評が掲載されている。


そう

エネルギー政策の転換は

単に脱原発を進めるだけでは実現せず

同時に

あらたな経済システムを見出さなければならない

というものだ。


世界中で起こっている出来事をみていると

本当にそうだと思う。


いまの日本は

世界に先駆けて新しい世界像を描き実現する好機

まさに

日本の大転換

の時期であると思う。


簡単に言えるようなことではないけれども

そう思う。




ちょっと収拾がつかなくなってきたので

この辺で切り上げるが

最後に社会面の記事。


「ブータン名湯 有馬に学ぶ

サイクロン復興 大臣・知事ら視察」


2009年のサイクロンで被災した

ガサ温泉の復興を

有馬温泉をモデルに進めようと

しているとのこと。


こういうつながりはなんだかうれしい。


やっぱりみんな

温泉が好きなんだよね。