中之島コレクションズ | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

久しぶりに平日を休んで

国立国際美術館で開催中の

中之島コレクションズに行ってきた。


いつも思うことだが

美術館は平日の午前中に限る。


展示室に一人きりになれる機会が多いからだ。

(実際は作品を見守る係りの人と二人きりだが)


最初の展示室に入って

いきなり

佐伯祐三さんの

郵便配達夫

に目を奪われる。


これまでにも何度も写真や画像で見る機会があったが

そのときはなんらの感慨も持たなかった。


はじめて実物をまのあたりにして

その洗練にどきりとさせられる。


いいじゃん。


佐伯祐三さんのその他の作品も

それぞれに味わい深い。


クラシカルなのにポップ。


誤解していました。

観られて良かった。


次の展示室では

ジャコメッティさんのブロンズ作品

が部屋の真ん中にものすごい存在感を示して

鎮座している。


最近

彫刻の良さが分かり始めていると感じている

今日この頃。


この

はぼくの好みにジャストフィットした。


ぼくは細長いフォルムが基本的に好き。


人が少ないのを幸いと

前から後ろから横から斜めから

中腰になったりしゃがんだりしながら

穴の開くほど鑑賞した。


どの角度から見ても

隙がないというか

気が抜けていないというか

完璧なフォルムに

家に持って帰りたくなった。


いや

家にはこの作品にふさわしい空間はないので

やめておこう。


特に気に入ったのは

この2作品だったが

そのほかにも

大阪市立近代美術館と

国立国際美術館の

コレクションから

選りすぐりの作品が

展示されている。


ピカソ

モディリアーニ

デュシャン

マグリット

ローランサン

ウォーホル

ユトリロ

キスリング

エルンスト

ダリ

バスキア

カンディンスキー

マン・レイ

奈良美智

などなど

それぞれの出展数は少ないが

なかなか見ごたえがあった。


テーマが揃っているほうが

その世界観にどっぷりとつかれるが

こういうごった煮のコレクション展も

たまには悪くない。