新聞の書評で
気になる名言を見つけたので
メモっておく。
元外交官の佐藤優さんと
エッセイストの中村うさぎさんの
対談本
聖書を語る
のなかで
中村うさぎさんが
人間の原罪は自意識
と解釈しているあたりが鋭い
と紹介されていた。
この本を読むかどうかは分からないが
人間の原罪は自意識
というのはなかなかにどきりとさせられる
ものの見方だ。
人間の苦しみの元は自意識だ
と言い換えると分かりやすいかもしれない。
我が身を振り返れば
確かに自意識をうまくコントロールしきれないときに
落ち込んでいるような気がする。
そもそも自分を
特別ななにものかである
と思うから
そんな特別ななにものかである自分の思い通りに
コトが運ばないと不満が生まれるわけで。
けれども
自意識があるがゆえに
楽しみや幸福感もあるような気がするので
自意識をなくすことは
苦しみを消すのと同時に
楽しみも消すのかもしれない。
幸福になりたいという欲望こそが
自意識のなせる業なのかもしれないが。
自意識
すなわち
山月記の虎ですね。