2007年から2009年にかけて
雑誌や新聞に掲載されたエッセー的なものが
集められた本です。
ぼくは川上未映子さんの文章と問題意識が好きなので
どの文章を読んでもしっくりきます。
かなり適応しています。
同化しているといってもいいかもしれません。
内容的には
どうしても短い文章の寄せ集めなので
物足りない面が否めません。
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります
の方が表現したい情熱がほとばしっていて
好きといえば好きです。
ぼくは正直
エッセーも好きだけど
新しい小説や詩を早く読みたいわけですが
川上未映子さんの
小説や詩には癖があるので苦手
という人にもこちらのエッセーは
共感どころが多いと思います。
(共感どころ、なんていやらしい言い方ですが。)
特に
ロボコンの話(わたしを泣かせる、小発見)と
ヨガの話(できれば離したくないヨガ)が
こころとからだのテーマで
おもしろい文章でした。
きっと今頃は
ヨガはやってないでしょうけどね。
あと
学校の国語教科書へのアプローチについての
文章も身に覚えのあるそんな感覚。
-世界クッキー-
川上未映子