読売新聞の
空想書店
6月号の店主は穂村弘さん。
確かに見たいですよね。
峰不二子の本棚。
ルパン、次元、五右ェ門、銭形警部などの本棚も見たいけど
どれかを選べといわれると
やっぱり不二子ちゃんの本棚です。
ファッション雑誌ならどの雑誌だろうとか
政治、経済の本も読んでそうだし
小説だったら誰のファンだろうかなんて
想像するだけでも楽しいです。
それはともかく
穂村弘さんが紹介しているのは
次の5冊。
●「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」
ジェフリー・ユージェニデス
●「こちらあみ子」
今村夏子
●「十階」
東直子
●「ton paris」
茂田井武
●「イエローバックス」
高浜寛
ぼくが読んだことがあるのは
「こちらあみ子」だけです。
ほかの4冊はタイトルも作家さんの名前も
知りませんでした。
穂村弘さんが空想する書店は
コーヒーが飲めて
いつも店主と客が本についての話をしているような
そんな書店。
こういうお店は得てして
一見さんには近寄りがたくて
固定客のたまり場みたいになってしまいがちだけれども
そうはならずに誰でも会話に聞き耳を立てたくなるし
会話に入りたくもなるようなそんな開かれた雰囲気がある
というのをイメージされていて
ぼくもそんな場所があれば仕事帰りに立ち寄りたいなあ
とそんな風に思うのでした。
あんまり混んでいないのがいいなあ。
でもそれだと経営が成り立たないので
じきになくなっちゃうんでしょうけど。
どんな本でも揃う書店よりも
店主の個性が表れるセレクトショップ的なものを
お勧めされていますが
ぼくはセレクトショップであんまりにも自分の好みと重なりすぎていると
かえって不気味に感じてしまうので
その点では大型書店愛好家です。
セレクトされた結果よりも
自分でセレクトしたいという。
(とはいえそのセレクトはそもそも
書評などの影響なのですが。)
まあ、でも
小さい書店なら
売れ筋の書籍ばかり集めた似通った書店がたくさんあるよりも
店主の好みで固めた書店がいろいろなパターンで
あちらにもこちらにもあるようなのが
まちとしてはおもしろそうです。
それにしても
穂村弘さんの文章は
肩の力を抜いてくれます。
この脱力系の世界観には
この時期
ずいぶん救われます。