わたの原 参議篁わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟 参議篁 初めて読んだときの印象は 今から大海原に漕ぎ出して でっかい魚を釣ってやるぞ と釣舟に乗っている海人の人々に 勇ましく宣言しているダイナミックな作品かなと まるで正反対の勘違いをしてしまっていました。 解説を読むと 作者が流刑地である隠岐へ流される際の 孤独や不安を詠った 哀愁の漂う作品なんですね。 そう思って読むと 海の広さが かえって寂しさに拍車をかけます。 うみはあたえ うみはうばう