4月16日(土)にNHKで放送していた
マイケル・サンデル 究極の選択
特別講義 大震災後の世界をどう生きるのか
を観ました。
上海
ボストン
東京
をカメラで結んで
それぞれの学生が
サンデル教授の講義を受けながら
意見交換しあうというもの。
久しぶりのサンデル教授の授業でしたが
相変わらずの切れ味鋭い的確な講義進行でした。
明晰な頭脳と
そもそもの強い人間愛が
サンデル教授がぼくを惹きつける
理由なんですよね。
今回気づいたのは
サンデル教授の講義進行が美しいのは
生徒の発言をおそらく全て記憶していて
それを要所でうまく整理してまとめて
生徒たちに再提示することができるからなんだな
ということでした。
あと
テーマがテーマだけに
普通は意見を出し合うだけで
結局ばらばらな印象だけが残り
最悪の場合
どんなに話し合っても
人間は価値観を共有し
理解しあえることはできない
っていう結論を導いてしまうところを
しっかりと
最大公約数的な共通善の可能性を
最後に提案できるところが
すごいなと思いました。
人間は地球の裏側の人に
シンパシーを覚えることができるのか。
ひとつひとつの要素については
利害がぶつかり合い
妥協点が見出せない場合がほとんどだとしても
人間が人間を誇りに思える行為
っていうのはある程度の共通理解を得られそうな
そんな気がしました。
-究極の選択 特別講義 大震災後の世界をどう生きるのか-
マイケル・サンデル