パウル・クレー おわらないアトリエ -京都国立近代美術館- | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

久しぶりに平日に休みがとれたので

気になっていた

パウル・クレー おわらないアトリエ

を鑑賞しに

京都国立近代美術館へ行ってきました。


ここは昨年の秋にも

上村松園展で訪れていますが

京都国立近代美術館は

ぼくと相性が良いようです。


葉桜になっていましたが

それもまた趣がありました。


京都のまちなみは

いつ来てもいいですね。


空が広いし。


展覧会ですが

パウル・クレーさんの

作品のつくり方に

スポットをあてた

興味深いものでした。


①下絵を描いて

②白い紙の裏一面に黒の油絵の具をつけて

③それを裏返して白い紙の上におき

④その上に①の下絵を置いて

⑤針で下絵をなぞると

⑥白い紙に黒の油絵の具で下絵が描かれる。

⑦そこに水彩で彩色する。


など。


こういう技巧的な一面を知ると

自分でもやってみたくなるから

不思議です。


それにしても

なぜあんな線が引けるのか

なぜあんなかたちが思い浮かぶのか

っていうくらい意外な線やかたちでありながら

しかもその線やかたち以外には考えられないという

ベストな線やかたちであったり


色彩や筆運びも

シンプルに難しいことをやっていそうです。


全ての作品がお気に入りとはいきませんが

じわじわと胸に迫ってくる作品がいくつかありました。


具体的な自然物じゃないので

こちらのイメージに委ねられているのが

嬉しいんですよね。


もちろん作者は

計算しつくしているんでしょうけど。


ベルンのアトリエのコーナーに設置されていた

スケッチ・ブックが

意外な小ささで

しかも中身が濃密で

ビックリしました。


このサイズにこんな作品が描けるのか

と。


ところで

美術館の良いところは

作品と作品との間の余白(壁)だったりもします。


平日の美術館は

空いていて贅沢。


こころにしっかりと栄養補給をさせていただきました。


自分へのお土産に

いつもどおりポスト・カードを購入。


今日は思わず

人形劇場

のブック・カバーと栞も

買ってしまいました。


早速

今読んでいる

十五少年漂流記

にかぶせてみましたが

シックでポップで

結構お気に入りです。


ちなみに

コレクション・ギャラリーにあった作品の中で

ピカソ

モンドリアン

マティス

も良かったので

訪問される方は

忘れずにお立ち寄りください。




次は

兵庫県立美術館で間もなく開催される

カンディンスキーと青騎士

を観にいきたいと画策しているぼくなのでした。