素人考えでスミマセン。
詳しい方がいらっしゃれば
ご指摘願います。
消費税の収入は現在の5パーセントの税率で
およそ10兆円とのこと。
仮に税率を15パーセントに引き上げて
そのうち10パーセントを復興に充てるとすると
20兆円が復興にまわることになる。
災害による経済損失が15兆円から25兆円という
数字も上がっていて
1年で20兆円を動員する必要があるかどうかは
ともかくとして効果はてき面だと思う。
しかしながら
年間300万円の消費を行う世帯なら
これまで5パーセントで15万円の消費税だったのが
45万円になる。
これは痛いかもしれない。
消費活動そのものの停滞を招くかもしれない。
ところで
45万円の消費税のうち
30万円は復興に充てられる。
果たして
年間300万円の消費を行う世帯が
30万円の寄付を行うだろうか。
それ以上の寄付をする人もいるだろうが
平均するとそうはならないだろう。
実効性としては
寄付よりも税の方が集金力は高い。
とはいえ
強制的に税で徴収されるのと
自らの意思で寄付を行うのとでは
気持ちの入り方に雲泥の開きがある。
寄付は美しい。
そんな美しい寄付行為が
今後の税の議論の行く末によって
減少する可能性もある。
いずれ税で徴収されるなら
今は寄付を控えておこう
となるのも無理はない。
ちなみに
昨日現在
日本赤十字社など4団体での義援金は
およそ1300億円。
今後を含めても2000億円から3000億円だろうか。
20兆円にははるかに及ばない。
サンデル教授風の議論にすれば
リバタリアンはこの場合
あくまでも自由意志による寄付を尊重し
国家による税の強制徴収を拒むだろうし
コミュニタリアンなら
公共の共通善を実現するために
実効性の高い税による徴収を選ぶだろう。