ONE PIECE
1巻から再読しはじめました。
何回目だろ。
先日
NHKのクローズアップ現代
(またもや)
で
漫画“ワンピース”メガヒットの秘密
を放送していました。
終わりかけの
ロビンの姿に自分を重ねて
再起を誓った男性のところらへんから
見たのですが
スタジオセットに使われている
漫画のシーンを見ただけで
涙が出てきそうになりました。
感動シーン
多いですよね。
番組が結び付けようとしている
テーマみたいなものについては
ちょっと作為的な
あるいは独りよがりな
印象を受けたのですが
それはまあ感想や分析は
感じる人のものですからよしとして
ぼくとしても
あらためて読んでみたくなったわけです。
コミックスも61巻にもなると
複雑な要素がたくさん絡んできて
つい主題のようなものを
見失ってしまいがちですが
ぼくが思うに
ONE PIECEの主題は
目標を決めたら最後まで諦めない
(どーん!!!)
ってこと。
ルフィ
くじけませんよね。
これまでのぼくの人生から思い出しても
腹をくくったときには
普段以上の力が出ます。
ぼくは基本的には
うじうじ悩みながら
試行錯誤しながら
決断を先送りにしながら
生きていて
それが結構大切だとも思っているんですが
時には
善悪の判断を超えて
決め撃ちしなければならない場面に遭遇します。
悩んだり迷ったりしない分
エネルギーがまっすぐに目標に向かって
飛ぶようなそんなイメージです。
ルフィって
迷いませんよね。
ロビンを救出するときだけは
なかなか迷いが拭えませんでしたけど
救出していいとなったときには
力が数倍あがったでしょ。
目標に対して
シンプルに情熱を注ぐ
っていう生き方への
憧れや共感が
ONE PIECE人気の理由と
ぼくなんかは考えます。
これも独りよがりかもしれませんけど。
で
ぼくにとっての海賊王は何か
ってことに思いを馳せます。
さて問題です。
○○に おれ(わたし)はなる!!!!(どーん!!)
あなたにとって○○にあてはまるものを答えよ。
ひとそれぞれ
人生の目標があったら
生きやすいんだと思います。
目標が重荷になることもあるだろうけど
一度決めた目標に対して
逃げ道を残してしまうと
結局全ての力が目標に向かわないことになります。
結果
目標の実現確率は下がるでしょう。
大リーグのイチロー選手や
サッカーの長友選手とか
ルフィ的ですよね。
腹くくってる感ありますもんね。
彼らは
うまくいかないときに
もうやめよっかな
とは思わないでしょう。
どうしたらこの壁を越えられるだろう
ってことしか考えていないような気がします。
だから人それぞれに
最高の建築家に おれはなる!!!!(どーん!!)
ワールドカップ優勝メンバーに おれはなる!!!!(どーん!!)
なぞと宣言すればいいわけです。
なれなくてもいいのです。
逃げずになろうとする意思こそが
D の意思だと思います。
D は夢だったり情熱だったりするのかもしれません。
夢に向かってまっすぐに進む情熱といったら
しっくりするかもしれません。
こういうことをいいつつも
うじうじ悩むぼくとしては
さていよいよ夢が実現して
海賊王になることができたらルフィはどうするのか
という問いを立てずにはいられません。
中学生の頃
社会科の先生が
東大に合格する
っていう目標を立てることは
危険だ
っていっていたことを思い出します。
目標が達成された途端に
その先の進路を見失って
途方に暮れる可能性があるからだそうです。
燃え尽き症候群とか。
東大に合格する
っていうのはあくまでも
大きな目標を実現するための通過点であって
ゴールではない
と。
大きな目標に到る道は
必ずしも一本道とは限りません。
結婚とかでもそうですよね。
もしも幸福追求が最大の目標なら
東大とか結婚とかじゃない
方法論もあるわけです。
実際
東大とか結婚とかじゃなくても
幸せになっている人はたくさんいますし
東大とか結婚とかで
不幸せになっている人もたくさんいます。
その社会科の先生は
あしたのジョー
を引き合いに出してこういいました。
ジョーの目標はチャンピオンになることでも
富や名声を得ることでもない
ボクシングをすることそのものにある
と。
実存主義漫画だとも言っていました。
ジョーの毎日は辛く苦しい練習に明け暮れ
周囲からは決して幸せそうにはみえません。
むしろ痛々しく自らを傷つけているようにも
思われます。
しかしジョーにとってはボクシングをすることで
生の炎が燃え上がるというのです。
話が逸れました。
ルフィにとっての海賊王とは
肩書きでしょうか?
違うと思います。
相撲界では横綱がトップですが
海賊界の横綱になりたいわけではありません。
本当にルフィが
誰よりも強い海賊王になることが目標だとしたら
いつか破られる日が来るでしょう。
防衛し続けることは難しいことです。
ロジャーがもし生き続けていたら
海賊王といつまでも呼ばれ続けることが
できたでしょうか。
ロジャーにとっては
海賊王のままこの世を去ったことは
幸運だったかもしれません。
ではルフィにとっての海賊王とは何か。
この海で一番自由な奴が 海賊王だ!!!
あるときルフィはこう言いました。
自由とは何か
という別の難しい問題もありますが
ぼくとしては
何をするにしても
誰か何かの制約を受けることなく
自分で決めることができる状態を
自由ということにしたいと思います。
自由な人間に ぼくはなる!!!!(どーん!!)