爆笑問題のニッポンの教養 「本当の強さって何?」 羽生善治 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

1月4日のアンコール放送が印象に残っています。


羽生善治さん

好きなんですよね。


ぼくは将棋はめちゃくちゃ弱いんですが

それでも憧れます。


爆笑問題の太田さんと田中さんとの

やりとりで

個性の話が出てきます。


そこが興味深かったです。


将棋の1局の

99パーセントは定石だそうです。


ひたすら

セオリーどおりに

駒を進めていく。


なのに

あるとき

どうしたらいいのか分からなくなる

局面を迎える。


混沌とした盤上。


そんなときに打つ手に

個性が現れる

と。


個性的な手を打とうと思って

打っているわけではない。


定石ではどうしようもなくなる瞬間に打つ手。


そのときに備えて

定石の研究には

手抜きは許されません。


そもそも定石を知らなければ

新しいことかどうかも分からない

と。


この考え方

好きです。


養老猛司さんも

おっしゃっていますが

人間の脳は

同一化を目指していくものである。


でもどれだけ同一化を目指しても

肉体の制限

(脳そのものの構造の制限も含めて)

が完全な同一化を阻む。


つまり

肉体そのものが

どうしようもない個性そのものであって

もっと個性的になりましょう

なんていってわざわざ個性探しをするような

ものではない

と。


最も個性的な人は

きっと世界の定石を知りぬいた

完璧な常識人ではないかと思います。