クローズアップ現代-建築が人をつなぐ- | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

近頃

NHKの

クローズアップ現代

に結構あたっています。


意識しているわけではないんですけど。

たまたまテレビをつけると

おもしろい内容の回に出くわすみたいです。


妹島和世さんと西沢立衛さんによる

建築家ユニットSANAA(サナア)

のロングインタビューでした。


今日まで存じ上げませんでしたが

その建築作品たるや

独特でワクワクします。


公園のような建築

と評されるらしいんですが

迷路のように通路が入り組んだ美術館やら

フロアに自然の丘のような起伏がある大学キャンパスやら

すごく訪れてみたい気になります。


建築って哲学ですよね。


たとえば3LDKのマンションが

夫婦と子ども3人という

かつての家族の標準形式を

表現しているとするならば

建築を通してあらたな

家族像を社会に提案することも

可能なのではないか

とか。


外部と区切られた空間ではなく

外部と関係性のある空間である

とか。


公共建築といえば

個性を削ぎ落とした標準仕様

平たくいえば誰からも文句をいわれない

当たり障りのない妥協の産物

であったのは既に過去の考え方である

といわんばかりの斬新な建築です。


不便を楽しむ

というか

便利であれば楽しいということでは全くない

というか

合理性の追求の彼岸にある

人間の喜びの可能性が

建築の世界でも実証されていっているんですね。


建築家っていう仕事は

実にカッコいいですよね。


こんな先駆的な仕事をさせてもらえるのは

一握りの人たちだけだろうけど。


コストはかかるけど

街中に芸術的な建築が建ち並ぶと

嬉しいなあ。

もちろん街としての統一感も保って欲しいけど。