あしびきの  柿本人麻呂 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の

ながながし夜を ひとりかも寝む


柿本人麻呂





それにしても

長い長い夜なんですね。

恋人と離れて眠る秋の夜長は。


の重ねっぷりときたら半端じゃないです。


通常の文章で

これだけ

を繋げたら

注意されるところですよ。


でも

この

が効いています。


山鳥の雌雄っていうのは

昼間は一緒に過ごしていても

夜になると谷を隔てて

別々に寝るんですって。


会えない時間が

愛を育てるんですよね。


ロマンチックで

センチメンタルです。


でも

会えない時間は

妄想をも膨らませるんですよね。


昼間に再会して

膨らみすぎた妄想とのギャップに

がっかりしてみたり。


まさに

恋の独り相撲。


失礼しました。


ぼくの妄想により

歌の世界観がぶち壊しですよね。


スミマセン。