適齢期 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

適齢期ってありますよね。


それをするのに相応しい時期。


ドストエフスキーさんの

カラマーゾフの兄弟


これにも適齢期があるのでしょうか?


ぼくにはちょっと遅かったかもしれません。


9月の終わりから読み始めて

まもなく2箇月。


ぼくは新潮文庫で読んでいるので

上中下の中巻の3分の2くらいまで

たどり着きました。


全然普通に面白くて

ちっともつまらないとは感じないんですけど

中巻の帯に書いてある


金原ひとみさん(作家)推薦!

上巻読むのに4ヵ月。

一気に3日で中下巻!


っていうわけには行きませんでした。


今のところぼくの場合は


上巻読むのに1ヵ月。

中巻読むのも1ヵ月。


って感じです。


なんども言いますが

ちっともつまらなくはなくて

確実に面白いんですけど

なかなかまとめて読書時間がとれない

最近の生活リズムが

一気読みを

許してくれないからなのかもしれません。


あと

130年前の同時代人には

それまでの価値観を揺るがすような

衝撃的な内容だったのかもしれませんが

現在のぼくたちは

この作品の亜流を既にたくさん読んでいるので

新鮮味を感じないのかもしれません。


適齢期の話に戻りますが

読書経験が積まれすぎてから読むよりも

20歳くらいまでに読んでおく方が

より影響力が大きいかもしれません。


上巻の帯にある


東大教師が新入生にすすめる本

第1位!


っていうのは

単に名作っていうことではなくて

まさに

20歳までに読んでおかないと

この本の旬を逃すぞ

ってことだと思われます。


20歳頃に読んだ

罪と罰

は確かに衝撃的でしたからね。


それまで考えたこともないような

世界の捉え方が

次々と提示されていましたから。


社会で1人を殺せば罪に問われるが

戦争で大勢を殺せば英雄扱いされる

とか。


大きな善を行うために

小さな悪を犯すことは

許されるのか

とか。


そもそも小さな悪ではなかったですけどね。


話が逸れましたが

もし20歳までに読んでいたら

抱いたであろう感想を

もはや抱けないのかと思うと

ちょっと残念な気にもなるのでした。


もしかしたらこれから想像を絶する

展開が待っているのかもしれませんが。