プラネタリウムで言葉を愉しむ | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

プラネタリウムでは

学芸員さんがさまざまな趣向で

星空を愉しませてくれます。


今日のテーマは

宇宙と言葉。



菜の花や

月は東に

日は西に


与謝蕪村



俳句は好きなものの

疎いぼくには

ふーん

っていう感じです。


でも

このたった17文字に

宇宙の不思議が隠されているんですね。


さてここで問題です。


この句の月の形は

どんな形でしょう。


1 三日月

2 上弦の月

3 満月

4 下弦の月

5 新月

















正解は3

正確には満月の少し手前くらいです。


三日月はだいたい太陽に近い位置を

動きます。


上弦の月はだいたい太陽が沈むころには

南の空に浮かんでいます。


満月は太陽と入れ替わりで浮かんできます。


そう

太陽と月の動きを知っていれば

こんなことまで分かるんですよね。


菜の花の季節は春で

日が西に沈みかけているということですから


春の夕暮れ

オレンジ色の西の空

黄色い菜の花に囲まれ

東の空には

円い月が浮かびかかっている


そんなダイナミックな情景を

思い浮かべることができます。


まあもちろん

三日月でも上弦の月でも

鑑賞するのは自由なわけですが。



他にも

っていうのは


統べる

集める

集まる

統ばる


っていうことで

星の集まっているところから

名づけられているそうです。


そんな知識がなくっても

夜空は宝石箱をひっくり返したよりも

ロマンチック

なんですけどね。



プラネタリウム


結構

楽しいスポットです。