家族の時間、ひとりの時間 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

ひとりは寂しい。
ひとりは自由だ。

家族は気が紛れる。
家族は煩わしい。

家族への不満など

あるはずもないような家族である。

もちろん

些事のいさかいは年中行事には違いない。
しかしそんなことは

ほとんど愚痴るに値しない。

家には

自分のスペースが確保されている。
常識の範囲内の行動で

誰かから干渉され過ぎることもない。

それでもだ。

やっぱり

ひとりになりたいときがあるのだ。
知っている人が誰もいないところへ

身を置きたくなるときがあるのだ。

そんなふうに
おとなになったぼくもふらっと家を出ることがある。

そしてやがて
きみにもそんな日が来るだろう。

ぼくが

あたたかい家庭をつくりたいと思っていても

また実際にそうなっていても

それでもきみはひとりになりたがる日が来るだろう。

ぼくは

たとえきみが出て行ったとしても

帰ってこられる場所を用意しておきたいと思う。
きみがひとりになる自由に

干渉しないでいられるようにしておきたいと思う。

家族はゆるく
あたたかく
そしてやさしく
つなっがていられたらいい。