中学生の頃
色彩を学ぶため
配色を考えながらデザインするという
美術の授業があった。
上下左右対称の
細かく区分けされた
放射状に広がる模様を考え
コツコツと数時間かけて
楽しんでデザインを作成した。
出来上がった作品は
同級生たちからも
好評だった。
が
2枚目を作る段になって
急に気が変わり
大方の期待を裏切って
どこにも対称の部分がない
ばらばらで大雑把なデザインを
描きたくなった。
ぼく自身に
明確なデザイン上の意図があったわけではない。
対称に飽きて
非対称に取り組んだ
っていうだけのこと。
天邪鬼というわけでもなく。
それで
案外ご機嫌で
非対称のデザインを描いていたのだが
同級生や先生には
不評であった。
1枚目の方が良かったねって。
ふと思い出した少年時代の1コマ。