川上未映子さんのトップランナー | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

昨夜の

NHKの

トップ・ランナーに

川上未映子さんが

登場していました。


もともと興味のある

作家さんですが

ますます

興味が湧きました。


話す言葉の

ひとつひとつが

ことごとく

予想を

裏切り

上回り

刺激的でした。


箭内道彦さんのレスポンスも

非常に的を射ていました。


田中麗奈さんの

音読も

決して上手とはいえなかったけど

思い入れが

目いっぱい

伝わってきました。


田中麗奈さんは

川上未映子さんとの対話に

いたく感激されていたように

お見受けしました。


田中麗奈さんもいろいろと何かを

模索しているんでしょうね。


川上未映子さんの

文章は刺激的です。


悩んでいるときに

より深く悩めるように

一緒に誘ってくれてる

感じがします。


悩みたくないときに読むと

ぼろぼろにされて

しまいますが。


あの長い文章も

。句点を入れると

思考の連続性が阻まれる

ってことを考慮した

ものだったんですね。


ぼくは

脳内の思考を

そのままアウトプットすると

こんな感じになるなと

思っていたんですけど。


哲学への関心についても

正直に

自分には哲学を論じるスキルはなく

ただ新たな現象を発見するたびに

びっくりしているだけだ

といっていて

好感が持てました。


分からないことが分かっている

っていう点で

ソクラテスに通じています。


問い続けることで

なにものかに近づいていこうとする

永遠の青二才。


奇を衒っていると

評されることもありますが

川上未映子さん流の

自然な成り行きに

すっきりさせられました。


へヴン

についてのやりとりで

誰かを傷つけることが

いけないのは誰もが分かりきっているが

いじめはだめだと

いうときに

いじめる側の理由やメカニズムも

しっかり考えたうえでないと

上辺だけの言葉になり

それは人には伝わらない

っていうのは

全く同感でした。


いじめに関わらず

殺人や

戦争や

不倫や

暴力や

泥棒や

放火や

世の中で忌み嫌われるものを

真剣に考えると

必ず

それがいつになってもなくならない

する側の論理やメカニズムが

みえてきます。


それを踏まえたうえでないと

議論は上滑りです。


ぼくは

いわゆる健全な人

っていうのは

苦手なんだけど


それは

健全な人は

ものごとを

一面的にしかとらえていない

場面が多いと

経験的に考えているからです。


次回作は

恋愛ものだとか。


人間誰もが経験する

恋愛という現象を

いかに揺さぶってくれるか

興味津々です。


今後も

わかりきったこと

と思われている世界を

どんどん揺らしていって

いただきたいです。


ちなみに

文章が進まなくなって

行き詰ったときに

川上未映子さんは

気分転換の方法を知らないので

すぐ眠りに逃げる

いわゆる

寝逃げ

をする

っていってましたが

ぼくも

寝逃げ

よくします。


寝ている間は

世界から離れられる

っていうか。