ざしき童子のはなし自分以外に誰もいないはずの家のどこかから ざわっざわっとほうきのおとが聞こえたりして 子どもたちが10人で手をつないで ぐるぐる回って遊んでいると いつの間にか11人になっていたりして 彼がいるからその家には安泰が訪れるのか 安泰な家を彼が選んでいるのか ちょっぴり恐くて懐かしいお話 -ざしき童子(ぼっこ)のはなし- 宮沢賢治