全6巻で終わったと思っていたら
いつの間にかもう1冊が出ていたので
思わず買ってしまった。
今作は
過酷な旅を続けた全6巻の後日談ということで
旅そのものは
イベント性の強いものばかりだったが
最近の鉄道旅ブームの
流れのようなものを
感じとれた。
このシリーズで
特に「鉄道大好き!」になったわけではないが
(時刻表なんて読めない)
鉄道旅(駅?)に人生を捧げる
旅の案内人、横見さんと
普通(?)の感覚の漫画家、キクチさんや
おとぼけ編集者、カミムラさんらとの
やりとりがユーモアたっぷりで
一緒に旅してみたいなあ
とも思ったのだった。
秘境駅で、満点の星空を眺める、
(2巻第16旅四国の坪尻駅)
とかそんな経験はいつかはやってみたい。
それに、旅先で
見たことのない電車を見たりすると
やっぱり嬉しかったりする。
「いわゆる鉄道マニアは
女性を拒んでいるわけでもないのに
男性ばかりだ」
といって
女と男のジェンダーを肯定しようとしていた評論を
新聞で何年も前に読んだが
最近は女性も鉄道好きだといいやすい
雰囲気ができている。
さすがに濃いーのは男ばかりだとは思うが
それはどの世界でも同じわけで。
とにかく、電車での移動そのものも
楽しいんだよ、と教えてくれるシリーズでした。
でも、横見さんは
景色を見ろ
と電車で寝させてくれないんですよね。
ぼくは電車の揺れを感じながら
寝るのが幸せです。
--鉄子の旅 プラス--
菊池直恵と旅の案内人横見浩彦