宮沢賢治の童話集
「注文の多い料理店」(新潮文庫)
を読んでいます
この作品は
気持ちと体が安定しているときでないと
読めないので
ちっとも進みません
落ち着いていないときに読むと
文字を追っているだけで
うつくしい情景や
やさしい息づかいが
ちっとも入ってこないからです
自分の感受性や想像力が
如何に磨耗しているかが
はっきりとわかります
けれども
落ち着いているときに読むと
体験したこともないような
うつくしくて
やさしくて
あたたかい
世界がこころのなかに
ひろがります
読書は
時と場所のみならず
こころのありようも
選びますよね