
心のドアをノックする。
徐々に、徐々に強くなる鼓動。
音だけじゃない。
言葉だけじゃない。
THE PINBALLS LIVE at 下北沢CLUB QUE
オレが初めてTHE PINBALLSというバンドのライブを見た場所が
この下北沢CLUB QUEというところ。
個人的に思い入れが
非常に強いライブハウスで
今日のライブは行われた。
ライブ開始前、いつも以上にサウンドチェックを行う姿は真剣だった。
見ているこちらも何かが起こるんじゃないかと思って胸が高鳴る。
そして、ライブスタート。
"サイコ"で始まるライブはいつも以上に
音が丁寧で、1つ1つの音を確かめながらも繊細に奏でられる。

"I know you"に続き、
新曲"TEN BEAR(S)"は
内なるものをむき出しにしているように
こちらに喰らいつく。

続いてスローナンバー"299792458"では
古川くんの声が胸に染み入る。


シングル曲"アンテナ"から一気に変わる。
今まで繊細だったものが豹変するように
荒削りのロックンロールが会場を熱くさせる。

"ニューイングランドの王たち"では
ミドルながらもしっかりとリズムを心に刻んでくる。

そしてダンスナンバー"ダンスパーティーの夜"では
テンションが一気に盛り上がる。
まさにダンスパーティー。
体が動かない人はもうさすがにいない。
会場中のオーディエンスはもうリズムに身をまかせるしかない。
ラストはロックナンバー"プリンキピア"

"really want"と歌詞にあるように
まさにこの夜のロックを全て彼らは集めて、
そして、音とメロディーに乗せてぶちかましていた。
ライブは見るのではなく、
感じるものなのだと思う。
そして、感じるだけではなく、
揺らすものだとも思う。
それは、体だけでなく心や感情も含めて。
全てを揺らして、その先にある何かを感じたい気持ちがあるはずだ。
例えば、今日であれば
最高の夜だったり、
ロックンロールだったり。
決して難しいことではないはずだ。
やりたいようにやればいい。
感じたいように踊ればいい。
繊細でありながらも
荒削りに心を打つTHE PINBALLSの
今日のライブには衝動があったはずだ。
それは会場のオーディエンスが示していた。
みんなが踊っていた。
それだけでもう証明されているじゃないか。
この写真を見ればわかるでしょ?
最高のロックンロールが奏でられていたんだぜ。
