言葉っていったい何だろうかと問うのだ
常に文字や声によって流れて浮かぶ言葉
この言葉、風を起こし舞い散らせるも我
この言葉、刀へと変え、切り裂くのも我
この言葉、癒しの水とし浄化させるも我
ありがとう
ごめんなさい
たくさんの言葉たちよ
いったい君たちはどこから生まれ、どこへ行こうとしているのだ
たくさんの言葉たちよ
いったい君たちの温度と、形はどういったものなんだろうか
ありがとう
またごめんなさい
例えば、愛する人にも言えない言葉がある
恥ずかしいとかさ、いろんな温度が混じって
その言葉をうまく自分の中で消化できないでいたりする
大好き
ちょっとひねくれていじわる
言葉は形がない
きっとそれは川と一緒なんだろうなと思うんだ
流れがあり、その流れに流され、
時に形のないものからすくい上げ、
底のない場所で溺れたりするんだ
この世の中にはたくさんの言葉があるのに、
どうしてこんなにもありふれた言葉に頼ってしまうのだろうか?
それがフランス語でも英語でもアフリカ語でも何語でも
きっとさ、日本語では表すことのできない感情や景色があるのだろう
それをどうしてオレたちはいつでも
近くの何かに頼ってしまって、
その本質をうまく捉えられないでいたりするんだ
言葉とは時に儚く、もろいものなんだ
灰のように
ダイヤモンドのように
この腰元に据えております
日々、磨き続ける刀で切り裂いてみせるのでしょう
目の前の壁も
あなたを捕らえている紐も
時にこの時代を
嗚呼、無情に絶えずして変わる世界よ
我の行く術はこんなにも枯れているのですか
神はこの道に何を咲かそうというのでしょうか