たまにはさ、どうしようもないことで転んでしまう自分がいるわけ
他人の目には、どうしてそんなことでくよくよしてんだよ?みたいなことでも
オレには不意に転んで、ひざをすりむいて、涙をこらえている
そんな夜
そんな朝
そんな日々
そんな自分
日常は常に変化しているし、
同じ日なんてもう来ないし、そんな日もなかっただろう
でも、そんな唯一無二な毎日は
確実にどこかでオレに雨を降らせたり、
太陽をぎらぎら照りつけさせる
こんな小さな石でも
オレにとっては心を大きく揺さぶるもの
きっとさ、オレがもしこの世からいなくなっても
何にもかわんないかもしれない
たった一人の人間が死んでしまったってだけなのかもしれない
事実、こうやっているどこかで人は確実に
何かしらの理由で息絶えている
そして、また新しい命が生まれている
結局他人って言ってしまえばそうなんだろうけどさ
オレは孤独だ
それは永遠に変わらない
彼女ができても
結婚して、子供ができても
孫ができて、その顔を眺めていても
そのオレの孤独ってことは変わるわけない
でも、決して、その孤独っていう事実は
悲しいことではないと思うんだ
イメージは時に、そのイメージを凌駕するものを持つ
イメージを持つのではなく、イマジネーションさ
悲しいのは、孤独っていうことに気付いたんじゃなく、
孤独の中に悲しみを見出してしまうからだ
どんなに悲しいことを飲み込んでも明日は来るだろうし、
すごく涙が出るぐらい嬉しいことを抱きしめても昨日なんて帰ってこない
どんなに手を振っても過去は笑ってくれないし、
どんなに大きな声で叫んでも未来は振り向いてはくれない
ただここにあるのは、孤独という自分
そして、ここにいるのは今という時
どんなに転んで泣いてもかわんないものがあるだろう
どんなことも水を吸い込むタオルのように
ゆっくりとしっとりと染みこんでいくように今を受け止められる程の
心が欲しいななんて思った朝