便秘は様々な疾患でよくある症状であるとともに、パーキンソン病の自律神経症状の第一に挙げられるものである。この病気の人の半数以上がこの症状を訴えるらしい。便が一週以上出ないものから無限大までいろいろあるようだ。この対処法としても人により様々な対処法があるらしい。食物繊維を多く摂ることが良いのは普通の人と同じ。普通ならここまでだが、医者が感じたと言うのだからもう少し進めてみよう。解剖学・生理学でわかったことは、直腸には平素便はないということだ。直腸の大部分は肛門管と呼ばれ、肛門括約筋で閉められている。その内側に直腸の一部とS状結腸が空間を作るらしい。ここでおそらく便の大部分が留まっていると見られ、ここで水を堰き止める仕組みはとてもうまくできているはずだ。これがうまくいかないと悲惨らしい。人工肛門というのも、なかなかその辺がうまくいかないようだ。だからここで、水を遮断するメカニズムで特許が5件ぐらいは取れるのではないかと思うのだが、なんだか汚いところなので研究は進んでいないのでないか。排便のMRIを撮る人なんかいないだろう。Time resolutionもMRIでは悪すぎるかも知れない。自分の感覚で言えば、管のままの状態が便が通る状態として、便を止めている状態は管を45度で一折りそしてさらに管の口を平行にもどすために反対に一折りしているように思う。そして便が上の一折りの中に進入するとその圧力で一折り目が決壊し、それより先に便が入る。それが刺激になって、二折り目が開くような感じがする。パーキンソン病では肛門の括約筋が強くなるというよりは結腸の平滑筋の動きが弱くなるような気がするので、自律神経や平滑筋を刺激する方法が良いと考える。簡単なtipsを一つ。今や普通になったウォシュレットを使って便意が全然ない時でも座って肛門を刺激してみる。あとは他の治療と一緒だが、やるべきことはやったという気分にもなるし実際便意が出てくることもある。良かったらお試しあれ。