生活をする為以外には一切の外出を控え、ひたすらステイホームで過ごしていた、この2ヶ月間。
そして、緊急事態宣言解除後、はじめて迎える週末、釣りに行かない訳は見つからない。
ポイント近くのコインパーキングに車を停め、歩いて水辺に到着。やっとこの日が来たと、川の流れを眺めながら思う。
早速準備を開始したが、ガイドに通すラインを持つ手が細かく震えている。押し殺していた気持ちが、ここにきて高ぶりまくっているのだろう。こんなことははじめての体験だった。
キャストした先のルアーを眺め、リーリングをしているだけで、こんなも楽しさを感じられたのは、いつ振りだろう。もうこの動作だけで満足感さえある。
釣りを開始して10分程経ったところで、突然根掛かりの様にルアーが止まるバイト。釣れると思っていなかったというか、釣る気そのものが、かなり遠くにあったような感覚でいたため、全くアワセられず、数秒でフックオフ。
残念な結果だったがこのお陰で我に帰り、「釣る為に来ている」ということを思い出した。それくらい、久しぶりにルアーを投げることが、楽しかったのだろう。
南風が徐々に強くなりはじめ、時折ショートバイトが出たしたが、全てノセられず、一発目のノーアワセを悔やみ出していた頃に、ようやくキャッチ。
釣れたシーバスの体はそこそこ長かったが、かなり痩せ気味だった。
正面を向いて撮りたかったが、風が強く、顔が毛ダルマになる為、横をむいたポーズになってしまったが、結果的には新鮮な一枚になり、気に入っている。
リリース後、風で乱れる髪を縛り、釣り再開。
その後も同じレンジを流すものの、気配がなくなってきたので、レンジを変えて粘っていると、気持ちの良いアタリ。渾身のフッキングが決まり、ロッドを曲げていると叩く様な引き。
そう、チヌだった。
結局4時間程やって釣れたのは、シーバス一匹と、チヌ一匹(ギリギリ年無しならず)の二匹だけだったが、またこうして魚釣りが出来たこと、そして魚と写真が撮れた事が、何よりも嬉しかった。
◼️tackle data
◼️item