必ずまた来る、また戻る
丁度一年振りとなる新潟でのバス釣り。
午前中に新潟市内で仕事を済ませ、
午後から南下し、
15時頃からフィールドイン。
この日、各地は猛暑日とのことだったが、
訪れた信濃川のポイントも例外では無く、
気温は30度を超え、
地面は灼けるように熱く、
立っているだけで全身から汗は吹き出し、
しゃがんでリグを変更し、
立ち上がる際には立ち眩みが毎回くるほど
かなりのものだった。
その暑さのお陰があってかどうか、
フィールドにいるアングラーはごく僅か。
他のアングラーと場所がかぶるという事も無く
思うままに自分の釣りを組み立てられたのだが…
結論から書くと
今回 チャンスは二度訪れたが
どちらも逃した。
一度目は
ファイト開始から10秒で藻化け。
遠目で魚体は一切見えず
バス以外の魚だった可能性も若干あるが、
伝わる手応えはかなりのものだった。
そして二度目は、目の前で藻化け。
この魚は、エラ洗いの際と、
目の前のウィードに突っ込まれる瞬間に
ハッキリとその魚体を見ているので
完全にブラックバスで間違いは無く、
サイズは明らかに60クラスだった。
こちらも同じく遠目で掛けた後、
猛スピードで一気に手前に走られ
そのまま手前のウィードに突っ込まれた。
もう目の前2〜3mの事だった為、
ラインを高速に巻き取りつつ、
ウィードごと強引に抜き上げてしまおうと
瞬時にロッドを勢い良く煽ったが
持ち上げた先に着いていたのは
ウィードだけだった。
突っ込まれてから抜き上げる動作までは
おそらく数秒、あって2秒。
その一瞬の隙に入れ替わられた。
もう神業としか言いようがない。
バス歴は30年を越えるが、
目の前で魚が藻に変わる瞬間を見たのは
これがはじめての事だと思う。
一日に一度訪れるかどうかのチャンスが
驚く事に二度も訪れたのだが、
結局キャッチ出来たのはこの一匹だけとなった。
新潟での自己記録は59止まり。
どちらかといえばマイナーなこのフィールドから、
60アップの見事な魚をブチ上げたいと
強く思ってはいたのだが、
今回はその存在感を
ありありと見せつけられただけの釣行となった。
だがそれは
「必ずまたここに来い」という
バスからのメッセージだったように
今は感じている。
メッセージは確かに受け取った。