こんにちは。奈良田隆です。
今回は日本の「白神山地」について書いていこうと思います。

 



白神山地は、青森県~秋田県にまたがる手つかずの自然が残っている山地帯です。
1993年に世界遺産に登録されました。(日本初のユネスコ世界遺産登録)

総面積およそ13万ヘクタールの山地で、約1万7,000ヘクタールのブナの原生林が広がっています。
世界最大のブナ原生林であり、貴重な動植物が分布する特異な生態系が評価されました。

ここにはジブリ「もののけ姫」で作画スタッフが参考にしたとされる岳岱(だけだい)自然観察教育林があります。
世界遺産のエリア外にはなるものの、歩きやすい遊歩道が整備されているそう。

途中にはモリアオガエルやクロサンショウウオが棲んでいる池や、樹齢約400年の巨大なブナの木があります。
森林浴をしながら、豊かな自然を感じられるでしょう。

青池は白神山地の西側にある十二湖の1つ。
透き通るように美しく幻想的な池で、その水の神秘的な青さに心惹かれるでしょう。
水の色は季節や時間帯によって変化するため、その場でゆっくりと眺めるのもおすすめ。

散策の出発点となる「森の物産館キョロロ」から歩いて10分程のところにあり、アクセスしやすいのも魅力です。
近くには、周りの山を鏡のように映す姿が美しい鶏頭場(けとば)の池やブナの自然林があるため、青池と一緒に散策するコースが人気なのだとか。

沸壺の池も、青池に並ぶ美しい池の1つです。
透明度が高く、エメラルドグリーンの水面が見どころ。
青池~ブナ林~沸壺の池と歩くコースも、気軽に森林浴と絶景地が楽しめます。

大崩展望所は、白神山地・十二湖エリアを一望できる展望スポットです。
展望所まで若干道のりが険しいため、軽登山を楽しみたい人におすすめでしょう。
展望所からは遠くに日本海も見えるようです。

日本キャニオンは、十二湖の散策コース内から眺められる白い岩肌が美しい絶景ポイントです。
白い石灰岩が青々とした木々の間から顔をのぞかせており、周囲とのコントラストがほかにはない迫力のある景観を創り出しています。

世界遺産・白神山地について学びたいという人は、白神山地世界遺産センター 藤里館を訪れるといいでしょう。
自然アドバイザーも常駐しているため、より詳しい解説を聞けます。

各種トレッキングやエコツーリズムなどの体験プログラムもたくさん用意されているそう。
農業体験や郷土料理の手作り体験もあるようなので、自然に触れるだけではわからない白神山地の魅力を深く知ることができます。

また、白神山地ビジターセンターでは観光情報を提供しています。
自然と人との共生について学べたり、トレッキング・登山コースも発信しているため、自身の体力に合ったコースを選べるでしょう。

長い年月をかけて作り上げられた神秘的な白神山地。
観光やトレッキングを通して、雄大な自然に触れてみてください。