こんにちは。奈良田隆です。
今回はカナダの「ランス・オ・メドー国定史跡」について書いていきたいと思います。
ランス・オ・メドーは、カナダ東部、ニューファンドランド・ラブラドール州のニューファンドランド島最北端にある考古遺跡です。
ランス・オ・メドー国定史跡は1978年に世界遺産に登録されました。
1960年に、ノルウェーの探検家と考古学者の夫婦によって発見されたそう。
発掘調査により、8つの建物跡や溶鉱炉跡、道具類、ノルウェー様式の家の特徴が見られるものが多数見つかったとのことです。
さらに、コロンブスがアメリカ大陸を発見するはるか昔、大西洋を越えてアメリカ大陸に到達した人たちがいたという、これまでの定説を覆すものが見つかりました。
それが、バイキングの鉄釘です。
今まではこうだと考えられていた歴史が、新たな発見によって覆されるのって凄いですよね。
ランス・オ・メドーの集落跡は、緩やかなアーチを描くアイランズ湾に面しています。
南北にのびる集落には、鍛冶場や製材所など、少なくとも8つの建物跡が発見されています。
このうち数件の建物が推定復元されており、見どころの1つです。
ランス・オ・メドー国定史跡の南には、なだらかな岩の丘が広がっています。
遊歩道が整備されているため、ぐるりと1周できるようです。
途中にはビジターセンターもあるので、寄ってみてはいかがでしょうか。
ビジターセンターの脇から登れる丘の頂上からは、ランス・オ・メドーの集落跡と入り江を一望できます。
見渡す限りの草原の中に佇む集落跡を見れば、様々な感慨が去来するでしょう。
史跡の近くにはバイキング村と呼ばれる観光スポットがあります。
ランス・オ・メドーに入植した頃のバイキングの住まいや教会、船などが再現され、当時の暮らしをうかがえるでしょう。
遺跡発掘の様子も紹介されており、ランス・オ・メドー国定史跡を訪れる前にここで予習をしてから行くと、一層理解が深まるとのこと。
年齢毎に異なる教育プログラム、グループツアー、編み物体験、キャンドル作り体験なども用意されています。
子連れの家族でも楽しめる施設でしょう。
探検家夫婦によって、世界史の常識を塗り替える歴史的発見となったランス・オ・メドー国定史跡。
カナダの自然とともに、じっくりと観光してみてはいかがでしょうか。