こんにちは。奈良田隆です。
今回はデンマークの「イルリサット・アイスフィヨルド」について書いていきたいと思います。

 



イルリサットは、グリーンランド西岸中部にある町で、ディスコ湾に直接流れ出ているイルリサット・アイスフィヨルドの河口に位置します。
イルリサット・アイスフィヨルドは2004年に世界遺産に登録されました。

イルリサットには約4,000人が暮らしており、犬ぞりが重要な移動手段とのこと。
そのため、ハスキー犬は人と同じ位の頭数がいると言われています。

イルリサット・アイスフィヨルドの氷の産出量は、年間40平方キロメートルで、グリーンランド全体の面積の約1割を占めるそう。
1日におよそ20メートルの速さ(世界最速)で移動する、ヤコヴ海氷河からできた氷のフィヨルドです。

標高が最も高いもので1,200メートルにもおよぶそう。
さらに、最も古い氷河は約25万年前のものと推定されています。

およそ1万1550年前までの気候変動などを知ることのできる貴重な史料なのだとか。
250年前から調査がスタートし、気候変動の研究において大いに貢献してきたようです。

アイスフィヨルドの世界を体験するには、南グリーンランドのカコルトクと北グリーンランドのイルリサットを結ぶ大型沿岸フェリーを利用するのがいいでしょう。
北行き航路は4泊、南行き航路は3泊で、個室・一般キャビンのほか、食堂、カフェ、有料Wi-Fi完備のフェリーサービスとのこと。

航路の途中でいくつかの街に寄港するため、各港町で自由に散策もできます。
デッキは適宜開放されており、氷河ウォッチングだけでなく、ホエールウォッチングなど、イルリサットの大自然を楽しめます。

ミッドナイトサンから夜にかけてのゴールデンアワーに氷山は一番キレイに見えるそう。
ミッドナイトクルーズでは、氷河が白・青色からオレンジと赤の影をまとう姿を眺められるでしょう。

また、雄大なアイスフィヨルドは海からのみならず、空からも楽しめるそう。
遊覧飛行は様々な会社が企画しているヘリツアーに申し込むか、個人でチャーター機を利用するなどの方法があります。
海や陸から体験するアイスフィヨルドとは一味違う景観を楽しめるでしょう。

ディスコ湾に流れ出た氷河は氷山となり、アザラシやセイウチが一休みするお馴染みの光景も見られます。
美しくスケールの大きい氷河や、そこで暮らす動物たちをこの目で見てみたいですね。