こんにちは。奈良田隆です。
今回はグアテマラの「ティカル国立公園」について書いていきたいと思います。

 



ティカルは古典期マヤの大都市で、ペテン県のティカルというメキシコやベリーズまでの広大なマヤ・フォレストにあります。
1979年に世界遺産に登録されました。

ティカル国立公園はマヤ生物圏保護区の一部で、およそ575平方キロメートルの広大なジャングルの中にあるそう。
この地に広がる遺跡群と自然環境も併せた複合遺産で、古代都市の中心となる場所には3,000棟もの建物が残されているのだとか。

公園には古い歴史を感じさせる、第1~6までのピラミッド型の寺院があります。
公園の中心に建つ第1の寺院・ジャガー神殿は、1番の見どころです。

高さ51メートルもある偉大な寺院で、最上段の神殿入口にはジャガーの彫刻があります。
神殿に掘られた繊細な彫刻アートも見ものです。
ティカルの支配者だったジャソー・チャン・カイワイル1世が埋葬されているそう。

第2の寺院であるマスクの神殿は、高さ38メートルあります。
カイワイル1世が妻のために建てたもので、公園の中で1番修復に時間をかけた遺跡なのだとか。

第3の寺院であるジャガー・プリーストの神殿は、高さ約55メートル。
ティカルではとても大切な神殿だと考えられており、王様のお墓である可能性が高いとのこと。

第4の寺院は、ティカル国立公園の絶景ポイントとして知られています。
約65メートルから公園を見渡すことができ、森林の海の大パノラマが広がっています。

第5の寺院は、公園内で2番目に高く約57メートルあります。
ほかの神殿と異なり、階段の両脇にスロープがあるため、階段が主役の建物のように見えるのだとか。

第6の寺院は1951年に発見された遺跡で、記念碑の神殿と称されています。
屋根の高さが12メートルもあるそうです。

この世界遺産の観光の魅力の1つは、寺院から寺院に向かう際ジャングルの中を通ることにあるそう。
ティカル国立公園には、54種の哺乳類、333種の鳥類が確認されています。
また、植物の葉を切って巣に運ぶ「ハキリアリ」の行進に出くわすこともあるそうです。

公園内には「The Sylvannus G. Morley Museum」と「Stelae Museum」という美術館があります。
お墓の中で発見された埋葬品やそのレプリカが展示されており、ティカル文化の知識を深めることがでるでしょう。

ちなみにティカル国立公園は、スターウォーズ1作目のロケ地として使われたこともあるようです。