こんにちは。奈良田隆です。
今回はスペインの「セゴビア旧市街とローマ水道橋」について書いていこうかなと思います。

 



セゴビア旧市街とローマ水道橋は、スペインのセゴビアにあります。
首都マドリードからは、高速鉄道で30分程の場所。
1985年に世界遺産に登録されました。

セゴビアは古代ローマ時代に既に都市として繁栄していたそう。
その名残は、ほぼ完全に保存されていると言っても過言ではない水道橋に見ることができるそう。

街のシンボルでもあるローマ水道橋は、接着剤を使用せずに20,400個の石だけでできています。
街の一番高い所にまで水を届けるため、紀元後50年頃に建造されたようです。

全長は728メートル、高さ最大28.5メートル、上下2段163ものアーチから成っており、その重厚な佇まいは見る人を圧倒します。
人類の英知の結晶とも言うべき遺跡の1つでしょう。

セゴビアは、「カスティーヤ地方に広がる穀物畑の海原に停泊する石の艦艇」とも言われています。
空から街を見下ろすと、豊かな穀倉地帯の中に、瓦屋根の美しい歴史的街並みが広がっています。

旧市街地は全体がオレンジがかった色味をしており、街全体がぐるりと高い壁に囲まれています。
かつて要塞都市と言われた名残を感じさせる造りです。

今は、街を囲む壁の一部は遊歩道として開放されており、地元住民が散歩したり、ピクニックをしたりと憩いの場所となっています。
遊歩道からはスペイン特有の平原が見渡せるため、雄大な景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

街の中心にはマヨール広場があり、広場の隣にはセゴビア大聖堂が佇んでいます。
大聖堂はその美しさから「大聖堂の貴婦人」と称されているのだとか。

大聖堂は、16世紀に現在の建物が建てられました。
ファン・デ・フニが作った祭壇飾り「悲しみの聖母」は、セゴビアに足を運んだのならぜひ見ておきたいものの1つ。
大聖堂には、大聖堂美術館も併設されているようです。

セゴビア大聖堂は高い鐘塔を持ち、少し遠くから眺めればその美しい全貌を見ることができます。
夜のライトアップもロマンチックなのでおすすめです。

旧市街の崖の上に立つアルカーサル(セゴビア城)は、11世紀に建てられた優美なお城です。
ディズニー映画「白雪姫」のお城のモデルになったことでも知られています。
現在、たくさんある部屋の一部や軍事博物館になっているのだとか。

観光のベストシーズンは、7~8月頃とのこと。
セゴビアは標高1,000メートルを超えているため、朝晩は冷えることも。

羽織れるものを持っていくと安心です。