こんにちは。奈良田隆です。
今回はスペインの「古都トレド」について書いていきたいと思います。

 



トレドはスペインの中央部に位置し、三方がタホ川に面しています。
1986年に世界遺産に登録されました。

歴史建造物が建ち並ぶ美しい街並みが広がる、スペインを象徴する人気の観光スポットです。
まるで街全体が博物館のようなトレドには、異なる宗教文化が入り混じっているそう。

ソコドベール広場にはカフェやお店が軒を連ねており、観光案内所もあります。
トレド観光の中心地と言えるでしょう。

夕暮れになると、旧市街地中心部を含めた街並みは美しくライトアップされます。
古都トレドの歴史や雰囲気を味わえる場所なのではないでしょうか。

スペイン・カトリックの総本山として有名なのが、サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂。
160年もの年月をかけて建てられたゴシック様式の大聖堂です。

礼拝堂は複数あり、大理石の床やおよそ750枚に及ぶステンドグラスが内部を彩ります。
壮麗な外観・内装もさることながら、スペインの三大巨匠とも称されるエル・グレコの絵画もあるようなので、見どころがたくさんですね。

サント・トメ教会は14世紀に建てられたというムデハル様式の塔があります。
エル・グレコの傑作「オルガス伯爵の埋」を所有しており、門外不出のため、この教会に行かないと見られないという貴重な作品です。

トレドに行くなら、街を一周する列車型のミニバス・ソコトレンに乗ってみたいですね。
タホ川沿いを右回りで行くので、進行方向右側に座るのがおすすめとのこと。

ソコドベール広場を出発し、展望台を通ってまた広場に戻るというコース。
約45分間のバス旅で、様々な角度からトレドの全景を楽しめるでしょう。

ミラドールデルバイエは、タホ川を挟んだ向かいの山からトレドの街を眺められる展望台です。
歩いても行けるようですが、バスやタクシーでのアクセスが便利とのこと。

アルカンタラ橋は、昔からずっとトレドの入口にある橋です。
その歴史は古代ローマ時代に遡り、イスラム教徒との争いで破壊と修復が繰り返されました。
そうして、様々な建築様式が混ざり合い、現在の姿になったようです。

トレド駅は、クリーム色のレンガ造りの美しい駅。
マドリードからの列車が停まるようです。
木目の美しい古い切符売り場、イスラム風の馬蹄型の窓を彩るステンドグラス、精緻な文様が描かれた格天井、カラフルな壁のモザイクなど、見ているだけで飽きません。

クリスト・デ・ラ・ルスは、トレドに残されている最も古い建物で、10世紀にモスクとして建てられたそうですが、その後キリスト教の教会として使われたそう。
異なる宗教文化が混在する、独特の建築美を堪能できます。