こんにちは。奈良田隆です。
今回はイギリスの「キュー王立植物園」について書いていきたいと思います。

 



キュー王立植物園は、イギリスのロンドン南西部にあります。
2003年に世界遺産に登録されました。

1759年に宮殿併設の庭園としてスタートし、現在では世界で一番有名な植物園として膨大な資料があるようです。
250年の歴史、約120ヘクタールの敷地を持つ偉大な植物園です。

植物園の目玉ともいえるのがパームハウスです。
丸みを帯びた外観が特徴で、1844~1848年にかけて建造されました。
鉄と手吹きガラスでできた、とても大きな温室とのこと。

大きなヤシの木や世界中から集められた熱帯植物が大陸別に植えられているそう。
ジャングルを探検しているかのような気分にさせてくれるでしょう。

植物園の敷地内には、イギリス王室最小の宮殿と言われる「キューパレス」があります。
この建物は1631年にオランダの商人によって建てられ、1729年にイギリス王室のものとなりました。
キューパレス内は別料金なしで入場可能で、そこに住んだ歴代の王族の当時の暮らしを垣間見られるそうです。

英国庭園と言えば、やはりバラでしょう。
2009年に、植物園設立250周年を記念してパームハウスの裏側にローズガーデンが造られました。

何種類ものたくさんのバラが、その美しい見た目と香りで訪れた人を魅了し続けています。
バラは5月中旬~9月頃に咲いており、ピークは6月頃だそうです。
もし行くならその時期に行きたいですね。

グラス・ガーデンは、500種類以上の「草」が植えられている草の庭園です。
ガーデニングのプロによるハイセンスな配置で、草だけでもおしゃれになるのだと実感できるでしょう。
こちらも5月~9月頃が見頃とのことです。

また、植物園には1980年に日本花の会から贈られた八重桜が53本植樹されているのだとか。
桜の咲く頃に訪れればイギリスで日本を感じられるという、なんとも感慨深い体験ができるかもしれません。

キューガーデンには様々な植物や大きな池があるため、40種類以上の鳥が生息しているそう。
カナダガン、孔雀、キンケイなど、なかなかお目にかかれないような鳥ばかり。
植物と一緒に、のびのび暮らす鳥たちにも癒されてはいかがでしょうか。

植物園近くにはカフェレストランの「The Original Maids of Honour」があり、イギリス伝統のお菓子であるメイズ・オブ・オナー・タルトが看板メニューとのこと。
王様も愛したというタルトらしく、歴史ある植物園を散策した後、伝統の味を楽しみながら休憩というのも良さそうです。