洗濯好きなおばあさん

 

親戚宅の近くに洗濯好きなおばあさんがいる。一度見かけたことがある。

年の頃なら75〜80歳手前か、元気そうだ。

 

聞いた話だが、そのおばあさんは洗濯が好きで、毎日午前中長い時間をかけて洗濯をし、庭にL字型に置かれている2か所の物干し(竿は計4本)に丁寧に干してゆく。

 

 

 

午後も乾いた洗濯物を取り入れて、新たに洗濯をして物干しに掛けて行く。作業はとってもとっても丁寧で、ゆっくりゆっくりと。夕方までには全ての洗濯物を取り入れ、作業は終わる。

 

 

ご主人は、半年ほど前にご近所さんを一軒一軒訪問して、お詫びとお願いをしたそうだ。

 

「いつもすみません。うちの家内は認知症です。洗濯を毎日一日中ずっとやってます。同じ古着を何度も洗濯して干しています。本人が好きでやっておりますので、家(庭)から出ることはありませんので、何卒勘弁してやってください。ご迷惑かけることがあったらすぐ連絡ください。直ちに対応させてもらいます」

 

 

人間は、好きなことをやれるのが 一番幸せなのだと思う。