「アルツハイマー型認知症」と「感情」

 

「脳科学者の母が、認知症になる」

恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)著(河出書房新社)を読みました。

 

僕は以前から、人間は感情の生き物であり、理性より感情が勝ると思っています。つまり感情が、全ての人間の判断と行動の基本であると思っています。この本を読んで、松坂大輔ふうに言うと、自信が確信に変わりました。たまたま図書館で手に取った本なのですが、夢中になって一気に読みました。

 

脳科学者の恩蔵氏の実母が認知症になり、日々の介護を通して認知症とは何か?その対処・対応は?そして、認知症になるとその人はその人でなくなるのか?を問うた力作。認知症になった人への温かい気持ちで科学的に解き明かします。

 

認知症にご興味のある方、ご家族に認知症の方がおられる方、介護されている方、その可能性のある方全てに心が温かくなる一冊、お勧めです。

 

 

 

 

いきなりまとめです。

(まとめ)

・人間の意思決定は、理性ではなく感情がつかさどる

・アルツハイマー病では感情は残っている

・感情の作る「その人らしさ」は、最後まで残る

 

認知症ご本人のちょっとしたしぐさ、反応は、この残っている感情に由来するものだと僕は思います。

 

 

著作権を気にしながらこの本の抜粋引用を考えていましたが、運よくプレジデント社の本の紹介記事on lineを見つけましたので、それに沿って続けます。是非お読みください。

 

 

下記記事の4ページ目に上記の結論(まとめ)が書かれています。4ページをお読みのあと、遡って1ページ~3ページもお読みください。

 

こちらは、出版された経緯について説明されています。

 

 

(ご参考)沼田クリクックさんのHome Pageを見つけました。認知症と感情について書かれています。よい感情を残すようにする・・・認知症が進行してくると物事の事実関係は忘れてしまいますが、その時感じた感情は心に長く残っています・・

 

 お読みいただきありがとうございました。

また気づいたこと、思うことがあればブログで書きます。