どうも。
かなり久々のブログとなります。
一昨日、名古屋で僕のスポンサーをして頂いているアクセスさん主催のシミュレータ大会がありゲストとして参加させて頂きました。
若い子からおじさままで多くの参加者が集まり腕を競いあっていました。
そして優勝した選手には賞金とレーシングカーのオーディション参加がプレゼントされると言うビッグなイベントとなりました。
大会関係者の皆様お疲れ様でした。
その後は更に東へ行き今度は幸の湯さんでスキーのシミュレータを体験してきました。
日本に3台しか無いシミュレータをつかってテクニックを磨いていきます。初体験でとても難しかったですが、雪の上では怖くて出来ないことも試す事が出来てとても勉強になりました。
そうして今回2つのスポーツのシミュレータを体験したわけですが、改めて時代は変わったなと思いました。
今まではレースにしろスキーにしろ出来ることは実際にそれをやるかウェイトトレーニングなどのフィジカルトレーニングしかなかったわけです。
これが野球やサッカーなら毎日出来るけどレースは毎日出来ないしスキーも冬しか出来ない。
そんな所に最近シミュレータが出て来たわけです。
シミュレータの立ち位置としてはウェイトトレーニングと実践の中間に位置すると思います。
どんなスポーツもそうですが技と体が揃っていなければ高いパフォーマンスを発揮することが出来ません。仮に僕に100mを9秒台で走れる身体が有ったとしても9秒では走れないし、9秒で走れるテクニックがあっても今の僕の身体では無理です。
永遠と走り続けられて技も身体も磨き続ける事が出来れば僕にも9秒台を出す可能性はあるかもしれませんが、実際は歳をとって筋肉のパフォーマンスは落ちるし関節やらなんやらも磨耗してしまうので無理なんです。
結局はどのスポーツも時間との戦いと言う部分があり、如何に効率よくパフォーマンスを上げていくか、生理的な限界値が高い時に心技体を揃えられるかと言う勝負です。
なのでウェイトトレーニング等を取り入れて効率よく必要な筋肉をつけ、実際の動作を行い神経の発達を促しトータルパフォーマンスを上げて行くのです。
そこにシミュレータと言う第3のデバイスを使う事で更に効率良くパフォーマンスを上げていく事が出来るのではないかと感じます。
レースで言えばハンドルを切るスピードや正確性などの神経系、テクニックも鍛えられるし、ハンドルやペダルの重さを変えれば筋肉に負荷も掛けられます。
スキーも同様で、更にシミュレータは低いコストで毎日出来ます。ここが一番素晴らしいポイントですね。
今まではレースなら次のレースまでウェイトトレーニングやランニング、スキーなら夏の間トレーニングしてたまに海外で滑るところが、シミュレータなら毎日実際と近い運動を出来るんです。
フィジカルトレーニングで体力をつけ、シミュレータでフィジカルとテクニックを鍛え実践で更に両方鍛える、と言う様に使えば選手のレベルを大きく上げることが出来そうだと思いませんか?
更にシミュレータは怪我のリスクが圧倒的に少ないのです。
レースならクラッシュすれば安く無いお金と怪我のリスクが有るし、スキーなら転倒して靭帯切ったり、、、シミュレータにはこのリスクは有りません。正しいフォームで適切な筋肉を付けならが行えば怪我なくテクニックの向上が可能です。
こうして書いてみると、、、本当に素晴らしい時代になりましたね。
今後はシミュレータ出身の選手と言うのも沢山出てくるでしょう。
実際にシミュレータしか乗った事が無い方と実車でのコーチングをした事が有りますが、あっという間に僕と遜色ないタイムを出してきます。
それ程今のシミュレータは精度が高いと言う事です。
現在はカートである程度の成績を修めないと限定ライセンスが取得出来ないので18歳にならないとレースが出来ません。
F1を目指すならこれでは遅いですが、カートである程度の成績を出すためには年間何百万とお金がかかります。
それではお金がある人でないとレースが出来ません。
でももしかしたら今後シミュレータの大会上位者に限定ライセンスを発行すると言う時代が来るかもしれません。
そうして安いコストで多くの人が夢を持って腕を磨き、その中で速い選手にはライセンスと実車のトレーニングを受けさせ世界を目指してもらう。
そんな時代が来て素晴らしいドライバーが現れ素晴らしいレースを皆さんにお見せできたら、、、
素敵ですね。