イエス・キリスト
「イエス・キリスト」という名称について
この名称は、結論からいうと、人名ではなく、「イエスは救い主」という意味の信仰告白の内容を表す言葉です。

確かに、「イエス」という言葉は人名なのですが、「キリスト」という言葉は、古代ギリシャ語で、「救い主」という意味を持ち、元々は、同じく「救い主」という意味を持つヘブライ語の「メシア」に由来しています。

イエスの歩みに共感し、「イエスの歩みに、目に見えない父である神の思いが余すところなく表されている」と納得した人たちが、「イエスこそが、自分たちの救い主である」という意味を込めて、「イエス・キリスト」という信仰告白の言葉を用いるようになったのでした。



信仰とは
この「信仰」という言葉は、さまざまなイメージが思い浮かぶかもしれませんが、カトリック教会の理解に基づけば、イエスの歩みに共感して、イエスの歩みを、自らの「道標」・「努力目標」にしようとする選び・心の在り方を指していると言って良いでしょう。

 

 

洗礼とは
イエスの時代、洗礼は川で行われていました。即ち、洗礼を受けたいと希望する人を、川の中に沈め、再び、引き上げるという儀式が、洗礼だったのです。

なぜ、このようなことをしたかと言えば、「自分中心の生き方に死んで、イエスの歩みを、自らの『道標』とした歩みに生まれ変わる」という決意を、当人が、身をもって体験するために、また、当人以外の人たちにも、自分の決意を示すために行われたからです。

ただ、現在のカトリック教会で行われている洗礼は、「洗礼を受けたいと希望する人を、川の中に沈め、再び、引き上げる」という方法ではなく、洗礼を希望する人の額に、「父と子と聖霊の御名によって、あなたに洗礼を授けます」という言葉とともに、3回、洗礼のための水を注ぐという方法を取っています。

即ち、水に沈める洗礼の際、水の中から引き上げられた時に、水が滴り落ちる在り様を象徴的に表す目的で、額に、洗礼水を注ぐという訳です。




カトリック神田教会ホームページより

ミサについて
ミサのご案内
日曜日 午前10時00分(毎週)

金曜日 午前10時30分(毎週)

ミサとは
飽食の時代と言われて久しいですが、食糧事情が乏しい時代は、今以上に、「食べる」ことは「生きる」ことを意味し、「ともに食べる」ことは「ともに生きる」ことを意味しました。また、当時の人たちは、今の私たち以上に、その意味を深く実感できたことでしょう。

ですから、ミサとは、「ともに食べる」という行いを通して、「目に見えなくなったイエスが、今も、私たちとともに歩んでいること」を想い起こさせる場なのです。

ご承知のように、イエスは、十字架に付けられる前の晩、弟子たちとの最後の食事である「最後の晩餐」を開いたのですが、この食事は、イエスが、弟子たちに残した絆の証しそのものだったと弟子たちは確信していたので、弟子たちは、紆余曲折があったものの、この食事を大切に守り続け、後代に伝えていったという訳です。

尚、「週の初めの朝早くに、イエスが復活した」という伝承に基づき、週の初めの日を「安息日」と定め、キリスト教の各派は、その日に、「集会」を、カトリック教会では、ミサを行っています。また、その日が、後代、「日曜日」と呼ばれるようになったのです。






1.教会とはなんですか・・・?
教会は神様の声(み言葉)を聞き、お祈りをする場所です。どなたでも遠慮なく教会へいらしてください。 生きがいや神の救いを求めている方々のために、教会の門はいつも開かれています。
神様は皆を愛しておられます。あなたも、神様から愛されています。教会に来られたら、心を開いて神様にお祈りしてください。

2.教会に来たらどうすればいいのですか・・・?
教会の入口に案内をする人がいれば、「初めてです」と、おっしゃってください。親切にご案内をしてくださるでしょう。はじめは、なにも、わからなくて結構です。
教会の中では、どうぞあいている席にお座りください。教会には、式(ミサ)の途中でも、どなたでも入れます。その際聖堂入り口の台の上にあるリーフレット「聖書と典礼」をお取りください。棚から「典礼聖歌」と「カトリック聖歌集」をお持ち下さい。
また、「主日のミサ次第 (初めてミサに参加される方のために)」というリーフレットをお持ち下さい。ミサの式次第が詳しく書いてあります。

3.ミサとは何ですか・・・?
ミサとは、カトリック教会で行う一番大事な祈りです。日曜日のほかに、平日や、結婚式、葬儀などの大事な時にも行います。司祭(神父)が司式をし、信者と共にミサを捧げます。 ミサはキリストの最後の晩餐に由来します。これを行うことによって、私たちはキリストの死と復活を記念し、神様に命を捧げられたキリストに心を合わせるのです。

4.ミサの内容はどのようなものですか・・・?
ミサのとき、私たちは、神からのすべての恵みのために感謝をささげることにしています。それでミサは「感謝の祭儀」とも呼ばれます。
このとき、わたしたちはキリストを記念するために、まずその教えを聞きます。すなわちミサの前半には「聖書」が読まれ、司祭による「説教」が行われるのです。
日曜日に読まれる聖書の箇所は、原則として、「旧約聖書」から一箇所と、「新約聖書」からイエスの「使徒達の文書」と、「福音書」からのそれぞれ一箇所です。毎日曜日、読まれる箇所は、全世界のカトリック教会のために決まっています。

5.ミサではどのようにするのですか・・?
まわりの人と同じようにすればよいのです。人が座る時、自分も座り、立つ時自分も立つというようにしてください。聖歌を歌う時は、前方右の電光掲示板に表示された聖歌の番号(「テ」は典礼聖歌、「カ」はカトリック聖歌集を示します。)のページを開いてお歌い下さい。
また「主日のミサ次第」という冊子の中には、黒字でミサの式次第が書いてあるのに加えて、赤い字でその意味や具体的な方法が記されでありますので、是非お読みください。

6.神様とはどういう方ですか・・・?
神様のことを知るのには、聖書の教えを読むのが一番よいでしょう。パウロと言うキリストの弟子は、こう説明しています。
「神は、世界とその中にあるすべてのものを造られた方です。天地の主ですから、手で造った神殿などにはお住みになりません。また、何か足りないことでもあるかのように、人の手によって仕えてもらう必要もありません。神は、すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださる方です。」

7.神様のみ言葉はどうすれば聞けるのですか・・・?
その日の聖書の言葉が書いてあるリーフレット「聖書と典礼」をお読みください。また神父様が説教の中でやさしく神様のみ言葉を述べ伝えます。そしてお祈りください。
また是非一度「聖書」を手にとってお読み下さい。多くの神様のみ言葉が書かれています。

8.イエス様とは、どういう方ですか・・・?
イエス様は、私たちに神への道を教えてくださった方です。およそ2000年前、イスラエルのベツレヘムで貧しくお生まれになり、およそ30歳で故郷を離れ、町や村をまわって人々に神様のみ言葉教えたり、不思議なわざを行ったりされました。そしてそのわずか、2-3年後の西暦30年ごろ、十字架にかけられました。しかし聖書が示すとおり、三日目に復活され、弟子たちの前にお現れになりました。彼らに、全世界に教えを伝えられるよう命じられたのち、神様のもとへお戻りになられました。

9.聖書とは、どういう本ですか・・?
聖書とは、神が行われた救いの歴史と神の教えを伝える本です。
「旧約聖書」と「新約聖書」に大きく分かれています。旧約聖書は、イエスが生まれる前に書かれたもので、46の文書からなっています。新約聖書は、イエスの生涯とその教えを伝え旧約・新約聖書は、両方ともキリスト教の「正典」、すなわち、正式な教えの本です。初めて読まれる方には、イエスの教えを伝える4つの福音書(「マタイによる福音書」「マルコによる福音書」「ルカによる福音書」「ヨハネによる福音書」)をおすすめします。

10.神父様とは、どういう方ですか・・?
神父様は、教会の指導者、神の道を教える人です。
ミサや他の礼拝を司式するので、司祭とも呼ばれます。皆のために祈り、信者を導き、教えを説くのです。子供も大人も、年配の方も、どなたでも気楽に神父様に話し、いろいろな相談や悩みを打ち明けることができます。
神父様の住まいは、聖堂の近くにある「司祭館」です。全てを上に捧げていますので、カトリックの神父様は結婚をしません。それは皆のお父さんになるためです。