今日も、朝起会に行ってきた。
実践倫理宏正会が行っている、朝の行事である。

倫理、倫理と偉そうなことを言っても、
俺がなぜ仕事を辞めたのか、
わかっている人間は誰一人いない。

うつ病の悪化で、とても仕事のできる状態ではなくなり、
仕方なく辞めたのだ。
今の俺に必要なのは、実践ではなく休養なのである。
昨日も、今日も安定剤を飲んでから、
朝起会に行っている。

そんなことをわかっている人間は一人もいない。
社団法人という形はとっているが、
実際は宗教である。
「会長先生に感謝」が口癖である。

いい加減辞めたいと思っているが、
辞めるのもやっかいで、
内容証明郵便で、退会届を出さないといけないらしい。

「人の悪を言わず、己の善を語りません」
などと言っているが、
他がやっていることは間違いで、
実践倫理宏正会のやっていることが正しいというのは、
大いに矛盾している。

頒布と称して、会報を売りに歩いているが、
それは、暮らしに余裕があるからできること。
毎日、一生懸命働いて、疲れ果てて帰ってきたら、
そんなことをする余裕などないはずである。

俺が今何種類の薬を飲んでいるか教えてやろうか。
実に15種類の薬を飲みながら仕事をしていたのである。
その上に、膝に湿布を張り、サポーターで膝をがっちり固めて、
それで仕事をしていたのだ。

会社の人間も、そんなことは全然わかってなかったと思う。
だいたい、去年の2月から3月にかけて、
職場で3回倒れている。
普通なら、その時点で辞めている。

何も知らないことほど、幸せなことはない。
俺は必死で生きている。
それをわかってくれる人は誰もいない。