一番の理由は、体がきついことだが・・・。

とにかく汗のかく量が半端じゃない。

おまけに社用車のクーラーが効かないので、

配達や買取に行った時は地獄である。


事故る前のことだが、

仕事が終わって、

社長に1時間だけ付き合わないかと誘われた。

行ったのは居酒屋。

途中から社長の知り合いもやってきた。

それが終わって、また飲みに行くことになった。

田舎だから飲み屋はだいたい2時くらいまで・・・。

それが、終わったのが朝の4時。

知り合いは途中で帰った。

延々と知らない歌と自慢話を聞かされ、辟易した。

田舎だからもちろんタクシーなどない。

ママさんが知り合いのタクシーを呼んでくれて、

おまけにそのママさんまで連れ出して、

自分の車のところまで行って、

俺はそこからバイクの置いている店まで行って、

帰ったのが5時だった。

感じのいいママさんだったのだが、

ああいうバカな男に惹かれるのにはがっかりした。


社長の名前は藤井耕二。

俺が実名を出すのは二度目。

マネージャーも藤井。

5人目の奥さんと聞いた。


先日もバイトの男の子と二人で、

ドレッサーを配達に行った帰り、

ちょうど社長の車が後ろについた。

帰って、呼ばれて、

ドレッサくらい一人で配達に行けるだろう、

ということに始まって、

この店は毎月30万の赤字だ。

それなのに従業員が5人もいる。

などと、

赤字の原因がさも従業員のせいだと言わんばかりであった。


赤字の責任は経営者の責任だ。

従業員が悪いと思うなら、クビにして、

もっといい人間を入れればいい。

5人雇ったのは社長自身ではないか・・・。


たかが軽いドレッサーであっても、

田舎の狭い家の間取りでは、

一人で運びきれない場合がある。

人がいないならともかく、

二人いる場合は二人で行くのがベストである。


昨日、俺はひとりで買取に行った。

商品がレンジ台他になっていたからだ。

ところが、行ってみると小物が山のようにあるし、

大きな本箱は玄関を通らなかった。

仕方なく下駄箱をのけて運び出した。

その家の奥さんが手伝ってくれたから何とかなったが、

二人で行ってればもっと楽だった。


おかげで、今日は疲れて、昼の3時まで寝ていた。

それから病院へ行ってきた。


昨日の売り上げ金額は、買取金額を引いて、

1,940円だった。最低である。

もともとあの店舗は、

最初、食べ放題の店だったのがつぶれて、焼肉屋になり、

それもつぶれて、いまのリサイクルショップになっている。

つまり、立地が悪いのである。

もうすぐバイパスが抜けるのだが、

バイパスが抜けても同じだろうと思う。


友達とも話したのだが、

そろそろ次の仕事を探した方がよさそうだ。

今のままでは正社員にはなれるはずがないし、

社長は俺が嫌いなタイプの人間である。


今回は新しく仕事を探すにしても、

正社員にこだわろうと思っている。

もう、フリーターやってる年ではないのだ。

結婚もしたいしなあ。


俺の仕事運のなさはいつまで続くのか?

だいたい俺は、人に使われるより、

自分で何かやった方が成功するタイプなのだ。

金がないからやれないじゃなく、

金がなくても始められる何かを見つけるのもひとつの方法だ。


どっちにしろ辞めるのは時間の問題のような気がする。