一昨日、未曾有の大惨事となる鉄道事故が起きた。
死者は70人を超え、まだ増えそうである。
いろいろな原因が専門化という人達によって語られているが、その中のひとつに運転手のミスがあげられている。
もちろん、運転手になるには技術研修もさることながら、適性検査というものも行われ、それをパスしている。
だが、この適性検査が曲者なのである。この中には必ず「心理テスト」が組み込まれているはずである。
この「心理テスト」がまったくあてにならないものであるとしたら・・・。

精神科を受診した事がある人なら、ほとんどの人は初診の時に「心理テスト」を受けた経験があるのではないだろうか。

精神疾患の疑いがある人が凶悪事件を起こした時、「精神鑑定」が行われるが、この中にも「心理テスト」が組み込まれているはずである。

「心理テスト」とは一種の統計学である。

同じ答えをする人は同じような性格であったり、同じような行動をする可能性が強いというものだが、その可能性とは100%ではない。

つまり、「心理テスト」や「適性検査」などは必ずしもあてにならないということだ。


僕は2月まで、クロネコでメール便の配達のバイトをしていたが、2度の事故を起こし、退職勧告を受け、辞めた。

それが普通である。

聞けば、列車の運転手は過去に3度のミスを犯し、処分を受けていたという。

なのになぜ運転手を続けさせたのか?他の部署への配置転換という方法もあったのではないか?

JR西日本の幹部の責任は重大である。


おもしろいタイトルの本を見つけたので、下に紹介しておく。


最後に亡くなられた方に、心よりご冥福をお祈りするとともに、ケガをされた方にお見舞いを申し上げて、終わりとする。

著者: 村上 宣寛
タイトル: 「心理テスト」はウソでした。 受けたみんなが馬鹿を見た