ヘッドライトを見ていた

橋の上から モノクローム

アイスキャンディ溶け出した

落ちる水色 見ていた


バイブレーション 耳鳴り

止まることなく続いた

湿った空気をまとって

風が柔らかに撫でるように


砕け散るバイオリンには

きれいな血が通ってた

木っ端微塵 輝いて


空は赤くて 君の匂いがした


氷のような哲学は

チープな紙のままで

燃やされ 粉になった


空は赤くて 俺に降り注いだ

空は赤くて 君の匂いがした


ヘッドライトを見ていた

橋の上から モノクローム

アイスキャンディ溶け出した

落ちる水色 見ていた